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トラゾドン(レスリン、デジレルなど)



睡眠薬のガイドラインを解説

トラゾドンは抗うつ薬の一種ですが、眠くなる作用があり、睡眠薬の代わりとして利用されることがあります。

トラゾドンの50mgという用量で、睡眠薬としての効果を調べた研究データがあります。

例によって、プラセボという薬効の無い薬、偽薬と比較する研究です。PSGという睡眠を測定する機械は使わず、自覚症状のみを調べています。

それによると、トラゾドンはプラセボよりも寝つきを10分ほど早くし、睡眠時間を22分ほど延ばし、途中で起きる時間も減らしたという結果が出ています。

ただ、ガイドラインでは、どれも効果としては弱く、臨床上は意味がないレベルとされています。

しっかりとしたトラゾドンの研究はこれだけなので、データとしては不十分ではあります。

また、副作用は、頭痛が3割ほど、日中の眠気が2割ほどの確率で見られ、プラセボの副作用の確率よりも高かったとのこと。

こうしたことから、ガイドラインでは効果よりも副作用の方が強いと考え、トラゾドンを睡眠薬として使うことはオススメしないと言っています。

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