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ジスキネジアの薬(バルベナジン、デューテトラベナジン)

  • 執筆者の写真: Tomoyuki Saito
    Tomoyuki Saito
  • 2017年8月17日
  • 読了時間: 3分


ジスキネジアの薬

ジスキネジアという言葉を聞いたことがある人はほとんどいないと思います。

体の一部がウネウネと勝手に動く症状(不随意運動と言います)のことで、よくあるのは舌や口がウネウネと動く口腔ジスキネジアというものです。

これは、抗精神病薬など、ドパミン系の神経に作用する薬を長らく使っていると起きることがあります。

つまり、副作用です。

特に昔の薬はジスキネジアの副作用が起こりやすいです。

しばらく薬を使い続けてから出てくるので、遅発性ジスキネジアとも呼ばれます。

副作用の原理としては、ドパミン系に作用する薬を長らく使い続けると、ドパミン系の神経が勝手に興奮するようになってしまうことがあり、そのせいで筋肉が勝手に動くという流れになります。

ドパミン系の神経は精神にも関わりますが、筋肉の動きを調整する役割もあり、そこが狂ってしまうので、筋肉が勝手に動くんです。

このジスキネジアですが、一度起きてしまうと、原因となる薬をやめてもなかなか治らない、やっかいな副作用として知られていて、治療薬もありませんでした。

しかし、最近になりジスキネジアの薬が開発されたようです。

モノアミントランスポーター2というものをブロックする薬です。

モノアミンとはドパミンとかセロトニンといった神経伝達物質のことです。

今回は2種類のモノアミントランスポーター2阻害薬が、治験で成功を収めたとのことで、まとめてお伝えします。

一つはバルベナジンという名前の薬で、1日1回飲むタイプのようです。

ジスキネジアが出ている精神科の患者さんに6週間に渡って投薬したところ、ジスキネジアの改善が確認できたとのことで副作用もひどくはなかったという結果でした。

もう一つはデューテトラベナジンという薬です。

ハンチントン舞踏病という体が勝手に動いてしまう病気にも有効性が確認されているようです。

こちらは、初めの4週間で用量を増やし、8週間使うという、合計12週間の治験です。

バルベナジンの治験より期間が長いですね。

デューテトラベナジンの治験でも、ジスキネジアの改善が確認できたとのことで、ひどい副作用もなく、安全で使いやすい薬と判断されたよう。

そのうちアメリカでは使えるようになると思いますが、日本にも入ってくるといいですね。

 
 
 

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