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リチウムは高齢者でも大丈夫

  • 執筆者の写真: Tomoyuki Saito
    Tomoyuki Saito
  • 2017年12月4日
  • 読了時間: 2分


リチウムをお年寄りに処方しても大丈夫

炭酸リチウムは双極性障害の治療に使われます。双極性障害とは、躁うつ病とも呼ばれますが、躁状態とうつ状態の両方の症状が出てくる病気です。躁状態とは、気持ちがハイになり、自信やエネルギーがみなぎり、とても活動的になる症状のことです。逆に、うつ状態はうつ病と同じで、気持ちが落ち込み、悲しくなり、元気がなくなる症状のことです。このように、全く違う二つの症状が出るので双極性という名前がつけられています。双極性障害はガイドラインも出てますが、薬を中心に治療する病気です。

この双極性障害を治療する薬が炭酸リチウムで、躁状態にもうつ状態にも効果があります。双極性障害の薬は他にもありまして、代表的なものにバルプロ酸という薬があり、また非定型抗精神病薬という脳のセロトニン系の神経とドパミン系の神経を調整する薬も使われます。

しかし、薬には副作用もあるので気をつけねばなりません。特に高齢になった方では副作用が出やすくなります。若い人が使っても特に問題ない薬であっても、お年寄りが使うと副作用がひどく出てしまうこともあります。なので、年齢の影響を考えなければならないんです。お年寄りに適した治療と、若者に適した治療は違う可能性があるのです。

今回はお年寄りの双極性障害の方の治療についての研究を紹介します。

この研究では60以上の方だけが参加しています。双極性障害の中でも1型と呼ばれる重症度の高い方が対象です。炭酸リチウムとバルプロ酸のどちらかを使って9週間つまり約2ヶ月治療します。この結果を比べれば、炭酸リチウムとバルプロ酸の効果と副作用の違いがわかるわけです。

この結果、どちらの薬を使ったとしても、眠気が出る割合は同じくらいでしたが、震え(振戦)という副作用は炭酸リチウムの方が出やすいという結果でした。また、躁状態に対する効果は炭酸リチウムの方が少しだけ上だったようです。結果として、副作用も効果も大きな差はないので、どちらを使っても大丈夫ということが言えそうです。

このように、薬の効果や安全性を年齢ごとに確認することは大事です。特にこれからは高齢化社会ですから、お年寄りに対する薬の調査がもっと必要になってくるはずです。

 
 
 

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