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うつ病ガイドライン徹底解説25 子供のうつ病の特徴

  • 執筆者の写真: Tomoyuki Saito
    Tomoyuki Saito
  • 2017年4月16日
  • 読了時間: 2分


うつ病ガイドライン徹底解説

今回は児童思春期の方のうつ病、つまり、子供のうつ病の特徴について解説します。

子供のうつ病については、まだデータが足りず、はっきりしたことが言えない部分も多いです。

まずは、子供のうつ病の特徴について説明します。

基本的なうつ病の症状としては、気持ちが落ち込んだり、何も楽しいと思えなくなったりという、大人のうつ病と同じ症状が出るのですが、子供の場合は、イライラしたり、怒りっぽくなったりという症状も出ることが多いと言われています。

こうしたものも、うつ病の症状として考えなければなりません。

また、幻聴という何もないところで人の話し声や音が聞こえるといった症状も出やすいと言われています。

これに関しては、統合失調症という病気でも同じ状況が出ますので、見分ける必要が出てきます。

あとは、これは誰でも理解できるところだと思うのですが、自分から医者に症状を言わないことも多いです。

やはり、大人に対しての警戒心もあるでしょうし、まだ自分の気持ちをどう言っていいのか分からない部分もあるわけです。

なので、診察の時は、ご家族など本人以外の人からも話を聞いて、状況を確認する必要があります。

また、家族関係に問題を抱えていて、これがうつ病の原因になっている場合もあります。

なので、ご家族に会うのは、家庭環境を把握するためにも、とても大事になります。

また、診察の時には、発達の問題が無いか確認することも大事です。

発達の問題があるため、周囲から浮いてしまい、それが本人の苦痛に繋がっているのかもしれません。

こうしたことを考えるために、知能の発達や学校で周囲と協調できているかなど、発達の偏りが無いかも確認していきます。

さて、次回は治療について解説していきます。

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