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脳と運動

  • 執筆者の写真: Tomoyuki Saito
    Tomoyuki Saito
  • 2017年3月25日
  • 読了時間: 2分

(以前、noteで公開した記事を改編してお届けします)

運動は体に良いものですが、脳の健康にも良いことが最近はよく言われるようになっています。

そこで、今回は、運動の脳の関係についての論文を紹介したいと思います。

脳は、歳をとると少しずつ弱ります。

もっと具体的にいうと、脳は少しずつ縮んでいきます。

また、脳は神経ネットワークの集合体です。

たくさんの神経細胞が神経線維で繋がり合い、複雑なネットワーク(タコ足配線のコードをイメージしてください)を作っています。

この神経線維は脳の白質(脳の内側にあります)という場所に集まっています。

歳をとると、この白質にある神経線維も少なくなり、神経ネットワークがスカスカになっていきます。

しかし、できれば脳の老化は防ぎたいものです。

そこで、運動と脳の研究をご紹介します。

この研究では、「心肺能力が高い人、つまり、体力がある人は脳が弱りにくいんじゃないか?」という仮説が立てられ、それを検証する研究が行われました。

この研究に参加したのは、565人。

お年寄りではなく、中年の男女です。

そして、研究に参加した人たちの心肺能力は、トレッドミル試験というルームランナーを使った方法で測定されました。

そして5年後、その人たちの脳がMRIという機械を使って調べられました。

そのMRIで脳の体積を計測したところ、心肺能力の高い人、つまり体力のある人の方が、脳が縮みにくいという結果が出ました。

また、脳の白質、神経ネットワークが集う場所を調べても、体力がある人の方が脳の白質が保たれていたという結果でした。

ということで、やはり、体力がある人は脳が弱りにくい、脳が歳をとりにくいわけです。

しかも、中年時代の心肺能力が大事ということです。

みなさんも、しっかりと体力をつけて、体だけでなく脳の老化も予防していきましょう!

 
 
 

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