上手に眠る方法
今回は研究論文ではなく、うまく眠るための方法について、アメリカの睡眠学会のホームページを元に解説したいと思います。 こうしたものを、睡眠衛生と言いますが、ようは、しっかり眠るための準備のようなものです。 例えば不眠症の人は、睡眠薬を飲まないと眠れないことがあります。...
性的倒錯(小児性愛など)の最近の研究のまとめ
性的倒錯(パラフィリア)とは、性欲面で異常をきたす精神疾患のことで、小児性愛(いわゆるロリコン)や、露出症(性器などを露出することで性的興奮を感じる人)、窃視症(いわゆる、のぞき、盗撮などで興奮する人)、性的サディズムなどがあります。...
LSDが精神科の治療に有効かも?
日本では様々な薬物が禁止されています。 その中の一つにLSD(リゼルグ酸ジエチルアミド)というものがあります。 これは脳のセロトニンという物質を受け取る装置である、セロトニン受容体に作用して、幻覚を起こす薬物です。 セロトニンとは、うつ病や不安障害などの精神疾患にも関係する...
トラゾドン(レスリン、デジレルなど)
トラゾドンは抗うつ薬の一種ですが、眠くなる作用があり、睡眠薬の代わりとして利用されることがあります。 トラゾドンの50mgという用量で、睡眠薬としての効果を調べた研究データがあります。 例によって、プラセボという薬効の無い薬、偽薬と比較する研究です。PSGという睡眠を測定す...
ラメルテオン(ロゼレム)
ラメルテオンは、メラトニンという物質に似た作用を持つ薬です。 メラトニンには、体内時計を調節する役割や、睡眠のリズムを作る役割がありますので、ラメルテオンにもこうした効果が期待できます。 ラメルテオンは、寝つきを良くする薬になります。...
睡眠薬のガイドライン徹底解説
慢性的に不眠に悩む人は多いと思います。 3ヶ月間、週に3回以上眠れないと慢性的な不眠症ということになります。 これは、二次的な不眠、例えば、うつ病により眠れないとか、むずむず脚症候群で眠れないというように、不眠症の原因が他にある場合は除きます。...
トリアゾラム(ハルシオンなど)
トリアゾラムについては、研究データが少ないのでなんとも言えません。 トリアゾラムは、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳のGABA受容体に作用して、眠気をもたらします。 副作用としては、ふらつきや、認知機能障害といって脳の考えたり記憶...
脳トレの科学的な根拠
認知機能とは、記憶したり、学習したりなどの脳が持つ知的な働きのことです。 注意力、集中力も認知機能に含まれます。 この認知機能が少しだけ低下した状態が、軽度認知障害と呼ばれます。 これは、実生活にはまだ問題が出ない程度で、少し忘れっぽくなった程度の症状です。...
睡眠関連摂食障害とは?
(こちらは、過去にnoteに記載した内容を一部修正して発表しています) 睡眠関連摂食障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ちょっと、めずらしい言葉だと思います。 まずは、普通の摂食障害から説明します。 摂食障害とは、食事に関する異常行動のことです。...
ゾルピデム(マイスリーなど)
ゾルピデムは、GABA受容体に作用して眠気をもたらす薬で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と似た作用ですが、副作用はベンゾジアゼピン系よりも少なくなっています。 この辺は、エスゾピクロンにも似ていますね。 ゾルピデムの有効性は、10mgで検証されていますが、寝つきを良くする効果、...