バルベナジンの1年間の調査結果
以前、こちらのブログ(下記参照)でもジスキネジアの薬としてバルベナジンを紹介したと思います。日本ではまだ認可されていないため使われていませんが、アメリカでは認可が得られています。 ジスキネジアの薬(バルベナジン、デューテトラベナジン)...
リチウムまとめ
リチウムと聞くとみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。一般的に聞く名前であれば、リチウム電池ですかね。あれは電池の中にリチウムを使っています。リチウムは金属の一種です。 さて、精神科医の場合、リチウムと聞くと向精神薬を思い浮かべます。リチウムという金属を内服可能にしたものが...
リチウムは高齢者でも大丈夫
炭酸リチウムは双極性障害の治療に使われます。双極性障害とは、躁うつ病とも呼ばれますが、躁状態とうつ状態の両方の症状が出てくる病気です。躁状態とは、気持ちがハイになり、自信やエネルギーがみなぎり、とても活動的になる症状のことです。逆に、うつ状態はうつ病と同じで、気持ちが落ち込...
抗てんかん薬で双極性障害を治療する
今回は抗てんかん薬を双極性障害の治療に用いる場合を解説します。てんかんとは脳が発作的に興奮して、意識を失ったり、体が痙攣したり、硬直したりする病気です。子供に起きることが多いですが、脳梗塞など脳の病気で起きることもあり、歳をとって脳が傷むとてんかんになりやすくなったりします...
リチウムが認知症を予防する?
リチウムは昔から双極性障害(躁うつ病)という気分が上がったり下がったりする病気の治療薬として使われてきました。 これは、過去記事の「リチウム(炭酸リチウム)による双極性障害の治療」でも紹介しました。 しかし、リチウムには脳の神経細胞を保護する力があるのではないかと言われたり...
リチウム(炭酸リチウム)による双極性障害の治療
今回はリチウム(炭酸リチウム)という薬を紹介していきます。リチウムは1949年に双極性障害の躁病に有効と報告され、以来、双極性障害ではよく使われる薬になっています。双極性障害のうつ病にも躁病にも効果はありますが、どちらかというと即効性の無い薬で、非定型抗精神病薬の方が効果が...
非定型抗精神病薬による双極性障害の治療
今回は、双極性障害の主な治療薬である非定型抗精神病薬について解説します。双極性障害の治療において、薬を飲むことはとても大事です。もちろん、ストレスのコントロールや、心理療法なども効果はありますし、そういったことをしなくて良いということではないですが、それだけでは改善は難しい...
双極性障害の治療ガイドラインの解説
双極性障害とは、かつて躁うつ病と呼ばれてきましたが、主にうつ病の症状と躁病の症状が出る病気です。うつ病は聞いたことがある人も多いと思いますが、気分が落ち込んだり、何もする気が起きなくなったりする病気です。これは、ともすれば拡大解釈されます。誰だって落ち込むこともあれば、やる...
脳の形、大きさと自殺のリスク
双極性障害、別名、躁うつ病は、気分が落ち込むうつ状態と、気分がハイになる躁状態という二つの症状がでる病気です。 非常に情緒不安定となる精神疾患で、自殺をしてしまう人もいます。 精神疾患の原因には色々な要素があり、とても複雑なんですが、大まかに分けると、ストレスによるものか、...
双極性障害の診断改訂を検証する研究をシェアします
双極性障害、別名、躁うつ病とは、気分が落ち込んで悲しくなる、うつ状態という症状と、気分がハイテンションになり活動的になる躁状態(躁病)という症状の両方が出てくる病気です。 この双極性障害の診断に関する研究を今回は紹介したいのですが、その前に、精神疾患の診断について簡単に説明...