

うつ病ガイドライン徹底解説19 三環系抗うつ薬など
前回は、SSRIなどの新規抗うつ薬を説明しましたが、今回はもっと昔からある抗うつ薬を説明します。 代表的なものは三環系抗うつ薬です。 こちらは、副作用が新規抗うつ薬よりも強くなります。 尿が出にくくなったり、便秘したり、口が渇いたりといった抗コリン作用という副作用がよく出る...


うつ病ガイドライン徹底解説18 新規抗うつ薬による治療
さて、ここからはうつ病の薬による治療について具体的に説明していきたいと思います。 うつ病の治療で使う薬を「抗うつ薬」と言いますが、抗うつ薬にはいくつもの種類があります。 まずは新規抗うつ薬などと言われる、比較的新しいものから説明します。 この中には、...


うつ病ガイドライン徹底解説17 うつ病が重い場合の治療の概要
今回は、うつ病がある程度重い時の話をします。 中等症または重症という表現をしますが、これは、うつ病の症状が強すぎて仕事や家事がほとんどできなくなったり、自殺の気持ちが強くなったりするような状態です。 あまりに状態が悪い場合は入院することもあります。...


うつ病ガイドライン徹底解説16 うつ病が軽症な場合の精神療法
今回は、うつ病が割と軽症の場合について説明します。うつ病学会のガイドラインでは、第2章「軽症うつ病」の項目に当たります。 軽症うつ病のイメージは、うつ病の症状はあるけれども、仕事や家事は何とかこなせていて、生活がある程度は成り立っているような方です。...


うつ病ガイドライン徹底解説15 病は気から
さて、うつ病ガイドライン徹底解説1でも書きましたが、うつ病と体の病気は相互に密接な関係にあります。 体の病気がうつ病を引き起こすこともあれば、うつ病が体の病気を引き起こすこともあるわけです。 もちろん、うつ病が単独で体の病気を引き起こすわけではないのですが、間接的な影響で体...


うつ病ガイドライン徹底解説14 うつ病はまあまあ良くなったけど、、
今回は、うつ病はまあまあ良くなったけど、それでも少し症状が残っているというケースについて説明します。 こういうのを、うつ病の残遺症状と言ったりします。 こうした症状をどこまで改善させた方が良いのかは、精神科医の悩みの種です。...


うつ病ガイドライン徹底解説13 うつ病が良くなった後に
今回は色々な治療を行なった結果、うつ病が良くなった、その後の話をしたいと思います。 うつ病とは再発しやすい病気でもあるので、再発防止対策が重要になります。 その一つとして、薬による再発予防は十分に科学的な根拠があります。...


うつ病ガイドライン徹底解説12 治療が失敗したら、、
今回は残念ながら治療がうまくいかなかった場合、失敗した場合について説明します。 一生懸命治療しても、なかなかうまくいかない場合はあります。 その場合は、謙虚に反省し、今までのプロセスについて考え直さないといけません。 うつ病学会のガイドラインでは、治療がうまくいかなかった場...


うつ病ガイドライン徹底解説11 薬を使うときの注意点
今回は、薬による治療について説明します。 うつ病の薬を「抗うつ薬」と呼びますが、この抗うつ薬には副作用があります。(ちなみに、副作用の無い薬はありません) 吐き気や下痢、眠気などが多い副作用ですが、さらに注意しなければいけないのは「アクチベーション」というものです。...


うつ病ガイドライン徹底解説10 心理教育、うつ病の説明
今回は、うつ病の治療を始める時に、どんな説明をしたら良いのか解説します。 うつ病ガイドライン徹底解説9でも説明した通り、うつ病についての説明は心理教育と言い、治療上とても重要となります。 ここでは、もう少し突っ込んで、どのように説明するかを解説します。...