うつ病ガイドライン徹底解説12 治療が失敗したら、、
今回は残念ながら治療がうまくいかなかった場合、失敗した場合について説明します。 一生懸命治療しても、なかなかうまくいかない場合はあります。 その場合は、謙虚に反省し、今までのプロセスについて考え直さないといけません。 うつ病学会のガイドラインでは、治療がうまくいかなかった場...
うつ病ガイドライン徹底解説11 薬を使うときの注意点
今回は、薬による治療について説明します。 うつ病の薬を「抗うつ薬」と呼びますが、この抗うつ薬には副作用があります。(ちなみに、副作用の無い薬はありません) 吐き気や下痢、眠気などが多い副作用ですが、さらに注意しなければいけないのは「アクチベーション」というものです。...
うつ病ガイドライン徹底解説10 心理教育、うつ病の説明
今回は、うつ病の治療を始める時に、どんな説明をしたら良いのか解説します。 うつ病ガイドライン徹底解説9でも説明した通り、うつ病についての説明は心理教育と言い、治療上とても重要となります。 ここでは、もう少し突っ込んで、どのように説明するかを解説します。...
うつ病ガイドライン徹底解説9 治療計画
今回は、うつ病の治療計画について、大まかな概要を説明します。 うつ病の治療では、まず、治療場面を選択しないといけません。 つまり、外来治療か入院治療かを考えるということです。 うつ病の治療は基本的には、通院治療、外来治療で行いますが、ある程度の重症度がある場合は入院治療を考...
うつ病ガイドライン徹底解説8 うつ病に関係する精神疾患
うつ病になると、他の精神疾患もなりやすくなります。 こうした他の精神疾患が一緒にあるケースでは、治療方針が変わることもあるので、確認する必要があります。 可能性が高いものは、パニック障害や社交不安障害(社交恐怖)、強迫性障害、アルコール依存症、薬物依存症などです。...
うつ病ガイドライン徹底解説7 自殺、自傷
今回は、うつ病の話をする上で欠かすことのできない、自殺、自傷について解説します。 うつ病になると、死にたいという気持ちが強くなり、自殺してしまったり、自分を傷つけてしまったりする場合があります。 ただ、もちろん全員というわけではありません。本当に一部の方です。...
うつ病ガイドライン徹底解説6 検査
今回はうつ病の診察で必要な検査について解説します。 この「施行すべき検査」は4つの項目に分かれます。 順番に「血液・尿検査」「生理学的検査」「画像検査」「心理検査」となってます。ここでも、この順に解説します。 まずは血液検査ですが、残念ながら、うつ病を診断する血液検査という...
うつ病ガイドライン徹底解説5 女性の場合
さて、うつ病のガイドライン、第1章の解説の続きです。 今回は患者さんが女性だった場合についての説明です。 うつ病は女性がなりやすい病気ということもあり、男女の差を考えないといけない病気になります。 さて、男女の差とは、どんなものでしょうか?...
うつ病ガイドライン徹底解説4 睡眠
さて、引き続き日本うつ病学会のうつ病ガイドラインの第一章「うつ病治療計画の策定」を解説していきます。 今回はうつ病の具体的な症状について解説します。 うつ病には、気分が落ち込むという代表的な症状の他に、食欲が低下したり、気力が衰えたり、集中して考えられなくなったりと色々な症...
うつ病ガイドライン徹底解説3 ストレス
さて、「日本うつ病学会治療ガイドライン II.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害 2016 」の解説を引き続き行なっていきたいと思います。 前回は過去の情報、その人がどのように生きてきたかという情報(専門用語でいう「生活歴」)が大事ということを話しました。...