うつ病は認知症の初期症状?
(こちらは、昨年にnoteで公開した記事を一部修正してお届けしています) うつ病というと、皆さんはどんなイメージを抱きますか? ニュースを見ていると、ブラック企業で働いている方だったり、介護で疲れた人なんかがうつ病になるといった報道が多いように思います。...
うつ病ガイドライン徹底解説26 子供のうつ病の治療
さて、前回は子供のうつ病の特徴を説明しましたが、今回は治療の話です。 子供のうつ病では、薬の効果が出にくいと言われています。 もしかすると、大人のうつ病と生物学的にメカニズムが違うのかもしれません。 子供のうつ病に対して、抗うつ薬を投与しても投与しなくても、治療成績に差がな...
うつ病ガイドライン徹底解説25 子供のうつ病の特徴
今回は児童思春期の方のうつ病、つまり、子供のうつ病の特徴について解説します。 子供のうつ病については、まだデータが足りず、はっきりしたことが言えない部分も多いです。 まずは、子供のうつ病の特徴について説明します。 基本的なうつ病の症状としては、気持ちが落ち込んだり、何も楽し...
うつ病ガイドライン徹底解説24 うつ病による緊張病
緊張病とは、目は開けていて意識はあるんですが、話しかけても反応がなく、体が固まってしまう状態です。 そんな状態でも、他人の行動を真似したり、急に興奮したりすることがあります。 こうした緊張病は、少し珍しい症状ですが、いろいろな病気が原因で起こります。...
精神疾患とナルコレプシーの研究をシェアします
ナルコレプシーとは過眠、つまり、夜にしっかり寝ても、昼間も眠くなるというように、睡眠が増えすぎてしまう病気です。 その他にも、楽しかったり、怒ったりなど、感情が動いた時に急に体の力が抜けるという情動脱力発作が出る人もいます。...
うつ病ガイドライン徹底解説23 妄想や幻覚が出るうつ病
うつ病が重症化すると、現実的に物事を考えることができなくなります。 こうしたことから、妄想と呼ばれる症状が出ることがあります。 自分が何か悪いことをしてしまったと思い込んでしまう罪業妄想、自分が何かの病気(うつ病ではなく、癌などの体の病気)になっていると思い込む心気妄想、自...
うつ病ガイドライン徹底解説22 修正型電気けいれん療法
今回は、電気によるうつ病治療を説明します。 頭に電気を流すと精神症状が良くなるということは古くから知られ、精神科の治療として用いられてきました。 頭にある一定の量の電気を流すと、全身けいれんが起こり、うつ病や躁病などの精神症状が改善するのです。...
うつ病ガイドライン徹底解説21 最初の抗うつ薬が効かなかった時
今回は抗うつ薬を始めたけど、効果がなかったり、多少はあっても不十分だった場合について説明します。 まずは、この薬ではダメだと決めつけず、用量をしっかり上げて、効果を見ることが大事ですが、なかなか効果が見られない場合も多いです。...
うつ病ガイドライン徹底解説20 漢方薬、ベンゾジアゼピン系など
引き続き、うつ病の薬の話です。 漢方薬の中にも、うつ病を治療する効果があるものがあるので紹介します。 加味逍遥散という漢方薬は、月経困難や更年期障害などに使う漢方薬なのですが、実はうつ病にも効果があることが分かっています。 海外では、”Free and Easy...
うつ病ガイドライン徹底解説19 三環系抗うつ薬など
前回は、SSRIなどの新規抗うつ薬を説明しましたが、今回はもっと昔からある抗うつ薬を説明します。 代表的なものは三環系抗うつ薬です。 こちらは、副作用が新規抗うつ薬よりも強くなります。 尿が出にくくなったり、便秘したり、口が渇いたりといった抗コリン作用という副作用がよく出る...